相続のスタートは財産管理から

1)ネット銀行、ネット証券など、通帳がないので、相続手続の際に見逃す危険性があります。すべて電子化され、定期的に郵送物がいっさいこない銀行、証券会社もありますので、これからの時代、相続されないまま塩漬けにされる口座が多数出てくるのではないか。店舗のない銀行、証券会社だと、相続にかかわる書類を郵送で、何往復かしないとならないので、時間と手間がかかることになる。

相続のとき手間暇がかかるのが、銀行や証券会社の名義書き換えです。都市銀行の場合、口座のある支店以外でも手続き可能な場合がありますが、地方銀行だと地方の支店まで足を伸ばさないとならないケースが多いようです。銀行によって手続き方法に差異があるので、注意が必要です。いくつも銀行口座を持っている場合、やはり生前に一本化した方が手続き的には楽になります。ただしおれおれ詐欺にあう危険を考えると、口座を複数にした方が良いという考え方もあると思います。

クレジットカードもよく何枚も持っていたりしますが、意外に使わずに年会費を毎年払っていたりするものです。年会費無料のクレジットカード2枚程度にまとめてみたらどうでしょうか。

ネット証券の相続手続きは、郵送で書類をやりとりしないといけないので、非常にやっかいです。それほどの額でない場合、生前に株式は売却し現金化してしまった方が、相続手続きの負担軽減になると思います。

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