仮想通貨はどうなるか バブルが終わり、新しい進化が始まる 野口 悠紀雄

仮想通貨は投機の対象となり価格変動が激しく、不正に資金が流出したこともあり、もうひとつ信用することができない。この本で注目したいのは、仮想通貨の基盤となるブロックチェーンの技術が、通貨以外にも幅広く利用できる可能性を指摘している点である。ブロックチェーンとは、「利害が対立する当事者どうしが記録内容を信用できる」という特徴を持っている。仮想通貨とは、ブロックチェーンの技術を利用し、記録内容をお金の残高の台帳として共有し、その内容を信用できるようにした仕組みのものである。筆者は、この信用できる記録内容という特徴を、「公証や登記」にも適用できるとしている。例えば公証役場における定款認証では、、間違いなく本人がその内容の定款をその日に作成したという証明に、ブロックチェーンで簡単に代替できるとする。公証にかかるコストは現在、一律5万円もかかるが、ブロックチェーンをかつようすればコストは大幅に削減されるとする。「起業を活発にするために公証人をブロックチェーンに置き換えるべきだ。」というのが著者の主張である。