おそめ」石井妙子 新潮文庫

伝説の銀座マダム  おそめ」石井妙子 新潮文庫

「おそめ」の本名は、上羽秀。京都で生まれ育ち、祇園芸妓を経て、京都木屋町に小さな会員制のバー「おそめ」を開業。店は開業と同時に、白洲次郎・正子夫妻、川端康成、大佛次郎など当時の一流の文化人が客として集まり大盛況。並外れた美貌と天真爛漫な人柄の「おそめ」は、銀座に進出する。京都と銀座、ふたつの「おそめ」を経営、その繁栄と衰退の物語である。 私生活上の困難、ライバルとの葛藤、経営上のトラブルに巻き込まれながら昭和という時代を生き抜く女性の物語といえる。
この本は、一橋ビジネススクール教授である楠木建「戦略読書日記」にある書評「おそめ」により存在を知った。楠木教授は本「おそめ」から「夜の銀座の競争構造」の変化を論じ、「商売と競争のすべてがここにある。」と評する。